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カンムリウミスズメ調査

更新日:2021年4月28日



世界で5000羽~10000羽しかいないと言われているカンムリウミスズメ。

伊豆諸島(三宅島、神津島、新島)周辺海域には1000羽ほどが生息している

と言われています。

三宅島では南西10km沖にある大野原島(三本岳)で繁殖が確認されています。







毎年、日本野鳥の会とアカコッコ館のレンジャーが連携し、保全事業として

カンムリウミスズメ調査を行ってきました。


自然ガイドキュルルのメンバーも順番に調査に同行させてもらい、洋上での

目視調査を行ってきました。

体長25cmほどの小さな身体を船上から探すのはなかなか至難の業。

低速で動いている船から目を凝らしながら探していきます。









一日で100羽ほど観察できる日もあれば、10数羽以下の日も・・・。

その日の潮の具合で行ったり来たり・・・

でも、この周辺海域のどこかに1000羽ほどが過ごしているのだなと

思うととても愛しい存在です^^






三宅島と言えば、海洋生物学者の故ジャック・T・モイヤー博士の存在。

大野原島が米軍の爆撃訓練場となっていたことで、カンムリウミスズメの

存在が危うくなることを懸念し、第33代アメリカ大統領であるトルーマン

大統領の側近に直訴の手紙を送り阻止することで救ったのです。


そのお陰で今年も100羽超のカンムリウミスズメが三宅島周辺でも確認されて

います。今年も無事帰って来てくれたことに安堵。





三宅島周辺の海域はオオミズナギドリやアホウドリ、カツオドリたちが訪れる

貴重な海域。これからも調査を通じて、経験させてもらったことをガイドで

活かし、環境教育でも島内外の子供達に伝えていきたいと思います。

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